Transcription by W. Dekoninck “Kyrie, Gott Vater in Ewigkeit”
from Grosse Messe 1739 für Bach und Luther”
Live recording by Hildebrandt Consort
(c) 2016 Wouter Dekoninck
インタビューが遅々として進まないのでDekoninckさんの作曲クラス志望者へのプロモーションビデオをアップします
多忙なワウター・ドゥコーニンクさんに
夏休みを利用して
独占インタビューをしました.
広範な話題で
長時間のインタビューと
なりましたので
ここでは3回にわけて掲載致します.
予告
ヴァイオリニストの
中丸まどかさんに
インタビューをいたします.
お楽しみにお待ちください.
ワウター・ドゥコーニンクさんの近影
本日は一般社団法人
湘南ベルギーの旋風協会
(Association of
Belgian Sensation Syonan)
ホームページ開設記念イベントとして
ベルギーの音楽家,
Artistic leader
ヒルデブラント・コンソート
(大オルガンと
バロックオーケストラ)の
ユニークな演奏活動,
オルガニスト,作曲家,
チェンバリスト,
指揮活動など多彩で独自性,
豊かな音楽才能の持ち主
ワウター・ドゥコーニンクさんに
お話を伺います.
Q1
ワウター・ドゥコーニンクさんは
ブリュッセル市に近接した
ハレ市にお住まいです.
ハレ市を日本のみなさまに
紹介して下さい.
A1
ベルギー王国は
フラマン語(オランダ語の方言)の
フランダース行政地域と
ワロン語(フランス語の方言)の
ワロン行政地域から成り立っています.
ほぼブリュッセルを中心に
ベルギーを二分してそれぞれの地域には
行政府があります.
ハレ市はブリュッセル市から
南西に10-15Km位のところに位置した
フランダース行政圏です.
そしてワロン行政圏に接する
地政でもあります.
ドイツと国境に接している地域もあり,
公用語はオランダ語,フランス語,
ドイツ語の3言語です.
ブリュッセルを往復するには
勿論、高速道路もありますが,
朝夕は通勤でとても混雑し,
鉄道でブリュッセル中央駅からは
ハレ市まで10分程で到着します.
ハレ市では四旬節前に
様々に仮装して
パレードがあるお祭り,
カーニバル!!
(編集子注:謝肉祭.
復活祭が基準になるので
年により開催期間が異動.
主に3月初旬,以下編注)により
その期間は町中が賑わいます.
そして著名人では19世紀の
ベルギーの偉大なチェリスト,
後年,ブリュッセル王立音楽院の
教授に就任され
後進の指導に尽力された
アドリエン・フランソワ・セルヴェ
(1807-1866)を輩出しています.
またハレの中心部には
どこからでも見つけられる
美しい大聖堂があり
黒い聖母像が著名です.
黒い聖母像の由来は
フランダースと
スペイン間の戦争で
スペイン軍の大砲から
ハレの町を守ったために
黒くなったと伝わっています.
そして,ハレの森は
世界的に有名な観光スポットで
4月から5月初旬にかけて
ブルーベルという野生の
ヒヤシンスが森一面を
覆い尽くすように咲き,
まるで森一面を濃紫紺の
絨毯を敷き詰めたような
幻想的な景観が楽しめます.
編注:掲載の写真は編集子が
ハレ市を訪れたときに
撮影したものです.参考になれば
ハレ行き電車の案内板 既に9分遅れ・・・
10分程でハレ駅到着
近代的なトラス構造の大屋根
ハレの森にいくつかある入り口の案内板
良く管理されている森です
啄木鳥もこの森の住人のようです
この先,乗馬専用道につき・・・
はぐれブルーベルと青々とした下草
この花がびっしりと敷き詰めたように咲くという・・・
ブルーベルの季節の外れで青紫の絨毯とはならず・・・
ハレ市の中心部に設置してある
ゴミ箱を飾る写真のブルーベル
A.F.セルベさんの立像 この時代のチェロには
エンドピンはありません
左手はハレの大聖堂 市の中心部です
ハレの駅舎から望む大聖堂